この記事を読んでほしい人
☑ 自律神経失調症の方
☑ 更年期障害で悩む方
☑ 自律神経失調症の子供さんの親御さん
☑ 汗をかきすぎて悩んでいる方
この記事は私の実体験です。
長年の汗っかきを自律神経失調症へのアプローチの面からコントロールできるようになった方法を解説します。
汗に注目してお話していきますが、自律神経失調症全般に応用できる点があると思います。
自律神経失調症
私たちのからだは、自律神経系(交感神経と副交感神経)が上手に調節されて、さまざまな機能をつかさどっているのですが、自律神経失調症ではそれがうまくコントロールされず、さまざまな不調をきたします。
動悸、息切れ、発汗、めまい、ほてり、頭痛、胃痛、腹痛、下痢、吐き気、ふるえ、喉のつまり、だるさ、ぼーっとする、精神症状、やる気がでないなどの訴えがあるにも関わらず、器質的な疾患がない場合にこの診断がされることがあります。
私は、中学生の時に自律神経失調症の診断を受けました。
幼少期から、下痢、腹痛はほぼ毎日、吐き気あり、嘔吐あり、めまいがしてたまに倒れる、動悸、息切れがひどく長距離走などができない、朝起きられない、発汗が多いなどいといろな症状がありました。
そんな感じだったので、普段は、近所のクリニックをしょっちゅう受診していて、症状に対してお薬をもらって(整腸剤とか、下痢止め、めまいの薬、吐き気止めなど)対処していました。
さすがに倒れたり、動悸がひどいときには両親が大きな病院に連れていってくれていたのですが、心電図やエコー、採血、レントゲンなどの検査ではいつも特に異常なし。健康診断でひっかかることもなかったです。症状が出たらまた来てくださいと言われて帰るという感じ。
何度か受診して、自律神経失調症の診断となりました。
この記事を書いたのは、こどものころは、自分の不調の症状もよくわからないし、うまく説明ができないし、親御さんもどう対応したらよいかわからず、悩まれているのではないかと思ったからです。
特に自律神経失調症は、診断がされにくいし、わかりにくいものです。私のように病院に行っても診断も、治療もない場合も多いと思います。
私は、大人になり、医療職に従事するようになり、健康に関する研究もしたりしていますし、ある程度は体のことも理解できるようになってきた今、やっと自分の症状に対応できるようになってきたところです。
この経験を記事にしていくことで、どうにもできなくて困っている方のヒントになればいいなと願っています。
私の汗っかき事情
まず私の汗っかき事情をまとめます。
私は、現在30代後半の女です。体系は標準体重。
こどものころからのずっと汗っかきの私は、うすうす汗っかきだということには気づいていて、なんとなくいやだな~と思っていたのですが、汗っかきなことに対してよく人から言われるのが「代謝がいいんですね」です。昔はそうなのかな?なんて思って、あまり気にしていなかったのですが、これは、私の場合は全くウソです。代謝は決してよくないのに汗ばかりかいてしまうのです。なぜ…。
学生の時は、夏服が色のついたセーラー服で、汗をかくとはっきり色が変わってしまう生地で、めちゃくちゃ恥ずかしかったので、替えの制服を持参して、朝学校について着替えたりしていました。
特におかしいなと思い、いろいろと調べたり、対策をし始めたのはここ数年です。きっかけは、電車通勤をするようになったことです。以前は車通勤で、ほとんど歩くこともなかったのであまり気になっていなかったのですが、電車通勤の際、あまりにも自分だけ汗をかいていることに気づいてしまいました。
真冬でも、駅まで10分歩くだけで、汗がダラダラ垂れてくるのです。別に急いでもおらず、ゆーっくり歩いていてもです。夏は、電車に乗った瞬間から冷房ガンガンで涼しいのに、汗がしばらく止まらずタオルがないとどこにも行けません。周りを見てみると私だけが汗だくで、みんな涼しい顔をして座られているのです。職場に到着しても汗だくで、しばらく汗が止まりません。小型扇風機でしばらく冷やしてから着替えて、朝礼中もハンカチを持参して…。
私の多汗に関する考察
多汗を改善したいと思い始めてから、原因を知るべく、汗に注目してよく観察してみることにしました。気づいたことは下記の通りです。
☑ 同じ通勤路の往復でも、朝だけ汗をかいているということ。
☑ 同じくらいの気温でも、汗をあまりかかないこともあるということ。
☑ 緊張した時や、人がいるときには特に汗が止まりにくく、噴きすように出てくることがあるということ。止まれと思えば思うほど滝汗が出てきて止められない。
☑ 特に頭や顔からの発汗が多いということ。手汗はあまりかいていない。
これらのことから、気温などの外的な要因、運動などの要因ではなく、私自身の何かの原因によって汗をかきすぎているのではないか?と推察しました。
私の多汗の原因
さらによく観察して、分かった原因は下記の2つです。
① 自律神経の乱れ
② 前日の食事内容
この2点を改善することで、発汗量はかなりコントロールできるようになりました。
以前は、タオルハンカチが朝の通勤だけでびしょびしょだったのですが、現在は、暑いときにはうっすら汗がでますが、タオルハンカチを使わなくてもいい日がほとんどです。
自律神経を整える~漢方~
まず、1つめは、こどもの頃から自律神経失調症の診断があり、自律神経が過敏で、朝は交感神経が過剰に働いていて、総じて調子が良くないことが原因でした。
元々朝は大の苦手で、汗以外にも、朝は毎日しんどいし、階段を上ると動悸がしたり、頭がキンキンしている感じがあったり、寝起きの不安感などがあり、昼頃までなんとなく不調でした。
これに対しては、漢方がめちゃくちゃ効きました。私はいろいろな種類を試した結果、半夏厚朴湯がピッタリ合い、朝の通勤時の発汗が嘘みたいに汗が止まりました。
半夏厚朴湯の効能効果:気分がふさいで、咽喉、食道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴う次の諸証:不安神経症、神経性胃炎、つわり、せき、しわがれ声、神経性食道狭窄症、不眠症
半夏厚朴湯が効果を示す代表的な症状して、ヒステリー球という喉がつかえるような症状があります。
私の場合、胸をトントンとしたくなるような、なんとなく息苦しいような詰まったような感じがあります。
漢方は、市販のものもあり薬局や通販で購入することもできますし、病院や漢方薬局などでも体調に合わせて処方を受けられます。
病院で処方される場合は保険が適用されますので、市販で購入するより安いです。また、成分の用量も市販のものの約2倍程度のものが多いようです。
ご自身の体質に合うものを選ぶのが難しい場合、専門家に相談して、処方を受けるのがよいと思います。
自律神経への食事の影響~摂るべき油、避けるべき油~
食事内容で、自律神経に影響していたのは、トランス脂肪酸の摂取量です。
汗をかかない日と、そうでない日をチェックしていった結果、前日あたりに揚げ物や菓子パンなどを食べていると、朝、滝汗をかいてしまうことがわかりました。
摂取した油によって、自律神経が正常に働かなくなっていたことが原因でした。
はじめは、重たい食事を摂ったことによる消化の問題かと思い、脂質の分解・促進を促す消化酵素を摂取してみましたが効果なし。胃もたれ?とも思いましたが、それも違いました。
自律神経が乱れの原因の一つと言われている、トランス脂肪酸の影響かな?と思ったので、実験です。
実験①:
トランス脂肪酸の量が少ないこめ油に変えて、から揚げやフライドポテトを作って食べてみる
結果:翌日汗をかくことなく、調子もよかったのです。確認のために油を変えて何度か揚げ物を作ったり、市販の揚げ物を買って食べてみたりするチャレンジを繰り返してみたのですが、やはり、私の場合は、サラダ油やキャノーラ油などを使うとダメみたいです。
参考:食品に含まれるトランス脂肪酸の量
- ごま油 0.6g/100g
- サラダ油,菜種油 平均1.2-1.4 g/100 g
- こめ油 0.3g
- ショートニング 13.6 g/100 g
- オリーブオイル 0.1 g/100 g
- アマニ油 0.3 g/100g
- バター 1.9 g/100g
- マーガリン 7 g/100g
- ビスケット・コーンスナック菓子 1.7-1.8 g/100 g
この他、牛肉や乳製品にも少量含まれています。また、加熱するとトランス脂肪酸の量は増えるといわれています。
自律神経を乱したくないときは、食べ物を選ぶとき、できるだけ植物油脂と書いてあるものを避けてみることをおススメします。(お菓子、アイス、パンなどさまざまなものに入っています)
ただし、いつも避け続けるのは大変なので、例えば、まず試してみて調子がよくなる方法が分かったら、この日は体調をくずしたくないとか、テストの日だとかで調整していくのもよいかもしれません。
おいしいものをずっと食べられないのはつらいと思うので、自分で体調を選択したり、コントロールできるようになればいいですね。
また、脳や神経の働きに欠かせないオメガ3脂肪酸(魚油に含まれるDHAやEPA)を日ごろから不足しないように積極的に摂取しておくようにしておくと、調子が安定します。
下記のサプリやソフトゲルでやや粒が大きいですが、飲みやすく、オメガ3がしっかり摂れるのでおススメです。
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最後までお読みくださりありがとうございました。皆さんが、体調よく元気に過ごされることを願っています。
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